ガンダムの宇宙世紀に登場する
ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉について
wikiを読んでも難しくてよくわからない人向けに
わかりやすく、現実的な技術も踏まえて解説します。
・ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉って何?
こんな単語見たことないよ・・・
なんて人のためにざっくりと説明すると
Iフィールドによって小型化に成功した核融合炉
です。
・何に使ってるの?
宇宙世紀には
宇宙に大きなスペースコロニーがあり、その中に街があり
その中で人々が生活しています。
スペースコロニーという閉ざされた空間にはもちろん生きていくためのライフラインがあります。
皆さんの家だと「電気」「ガス」「水道」あたりですかねー。
スペースコロニーではこれに加えて「空気」が重要です。
地球で暮らしている限りはあまり重要視していないと思いますが
閉ざされた空間なので、空気を汚すとすぐに自分たちに跳ね返ってきます。
なので、電気を作るために「火力発電」等の大気を汚す系はNGとなっています。
(おそらくですが、家庭もガスは使用せずにオール電化でしょう)
アムロやカミーユが乗っていた車もEV(電気自動車)です。
この電気バリバリの生活ができるのもミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉のおかけなのです。
あ、もちろんみなさんの大好きなモビルスーツもこのミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉のおかげで動いています。
・どんな原理なの?
まず、現実世界の核分裂発電を考えましょう。
核分裂とはイメージで説明すると、下図の通り、
「ある不安定が原子」が「安定した原子2つ」に分離することです。
その際に質量が「ある不安定が原子」>「安定した原子2つ」となり
その減った質量分がエネルギーに変換されることです。
この発生したエネルギーで
お湯を沸かし
蒸気でタービンを回す
ことで発電しているのが原子力発電所です。
核融合はその逆で
「不安定な原子2つ」を「安定した原子一つ」に融合させることです。
その際に質量が「不安定な原子2つ」>「安定した原子一つ」となり
減った質量分がエネルギーに変換さます。
現実では核融合で発電はできていませんが
太陽がこの原理でエネルギーを放出しています。
本題のミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉は
上記の「核融合」反応を立方格子に並んだミノフスキー粒子「Iフィールド」
を使って閉じ込めて、「直接電力に変換」する装置です。
ミノフスキー粒子についてはこちらを参照
ミノフスキー粒子って何? | へっぽこ技術研究所 (heppokotechnology.com)
ポイントは
Iフィールドで放射線や熱を遮断
直接電力に変換することができる
2点です。
核分裂とは違い、核融合反応は放射線が出にくいのですが
それでも出るものは出るらしいので、それの遮断が必要です。
現実だとコンクリートや鉛等の分厚い壁によって遮断するのですが
(それでも透過性の高い中性子等の放射線は抜けてしまう)
Iフィールドによってすべてカットできるので、大変クリーンな
発電機となっています。
熱についても、核融合は太陽と同じように
原子を高温のプラズマ状態にしないといけないのですが
それもIフィールドで閉じ込めることができています。
また、直接電力に変換するということで、上記の
お湯で沸かして
タービンを回す
という大掛かりな装置が不要なため
上記の障壁が不要なこと合わせて超小型化ができます。
出力は核融合なので、高出力です。
ザクⅡのジェネレータは976kWとのことで
500Wの電子レンジ約1630台がまかなえるほどの出力が出せます。
材料の重水素は海水に大量に存在、もしくは電気分解で用意に調達
ヘリウム3は月や木星に大量に存在するので
材料の調達が容易なことも良いですねー
(シロッコで有名な木星船団によって地球圏まで運ばれています)
宇宙世紀の発展には不可欠な発電装置なんですねー
・まとめ
ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉は
Iフィールドによって小型化に成功した核融合炉
です。
以上
ではまた!!
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