ガンプラの廃材を新たな商品・電力へ?ガンプラリサイクルプロジェクトの技術について

ガンダム

ガンプラリサイクルプロジェクトの技術およびガンプラについて分かりやすく解説します。

はじめに

みなさんはガンプラ作ってますか?
自分は最近あまり作れていません・・・
(数年前に買ったバンシィが箱で眠っています・・・)

バンダイさんの公式HPにて、ガンプラリサイクルプロジェクトという活動を行っていくことが発表されています。

今回はこの技術について分かりやすく解説していこうと思います。

ガンプラリサイクルプロジェクトって何?

活動内容は
ガンプラのランナー部分を回収し
・マテリアルリサイクル
・サーマルリサイクル
・ケミカルリサイクル
を行うことです。

詳細は下記のバンダイHPにて
ガンプラリサイクルプロジェクト|バンダイ ホビーセンター (bandaispirits.co.jp)
https://www.bandaispirits.co.jp/hobbycenter/recycleproject.html

ガンプラってどう作るの?

ガンプラを作る≠組み立て方
の話ジャナイヨ

まず、ガンプラ自体がどう作られているかを先に解説します。

ガンプラは「射出成形」という技術によって作られています。

・射出成形とは
金型に溶かした樹脂を高圧で流し込み、冷やして固める製法です。
下記にイメージを示します。

ガンプラに入ってるひとつなぎのパーツで1つの金型を使います。
ちょっと違いますが、たい焼きのプレートみたいなものとざっくり想像しましょう。

①射出成形機にプラスチック(ペレット)を入れます。
②機械の中で300℃位まで温めててどろどろにします。

③高圧力をかけて、金型に流し込みます。
④金型の隙間部分にプラスチックが充填されます。

⑤プラスチックが冷えて固まるのを待ちます。
⑥金型を開いて取り出せばガンプラの完成です。

ここで、先程ガンプラリサイクルプロジェクト説明であったランナーと呼ばれる部分は
パーツに樹脂がたどり着く前に通る道の部分です。

そんな部分を作らず、最初からパーツの金型だけに樹脂を流し込めば
ランナーが要らなくなるのでは?
と考える人もいるかも知れません。

ガンプラを取り出した状態を思い出してください。
沢山のパーツが繋がっていると思います。
あの1繋がり分で1つの金型を作っています。

一気に沢山作れたほうが、金型が少なくて済むため、コストが安く
作ることができるのです。

ガンプラリサイクルプロジェクトの仕組み

先でも説明したとおり、ガンプラリサイクルプロジェクトは下記3つのリサイクルを行います。

・マテリアルリサイクル
・サーマルリサイクル
・ケミカルリサイクル

それぞれ説明していくと・マテリアルリサイクル

回収したプラスチックを細断しし、溶かして新しいペレット(射出成形の材料)をつくるリサイクルです。様々な色のプラスチックを混ぜ合わせるので、ほぼ黒しかできないようなデメリットもあります。

(白だけ集めるーとか、青だけ集めるーとかは手間がかかって難しいのです・・・)

このようにして作られたのが、エコプラ製品となります。

バンシィ、ガンダムmK2等の黒いヤツを沢山つくれますぞい。

・サーマルリサイクル
回収したプラスチックを燃やして燃料とし、発電・もしくはその熱を暖房に使用するリサイクルです。
ゴミ焼却所の隣に温水プール施設があったりするような感じです。
一般家庭で出てくるようなゴミの集合体、特に生ゴミ等は水分が入っているため、燃焼の効率は良くないのですが、プラスチックは石油から作られるとおり、燃えやすく燃料になりやすいメリットがあります。

・ケミカルリサイクル
回収したプラスチックを化学的に分解し、別の材料に作り変えるリサイクルです。
ガンプラは「ポリスチレン」というプラスチック樹脂でできています。
そのポリスチレンを熱分解して、「スチレンモノマー」に戻し、再度「ポリスチレン」を作るリサイクルです。欠点としては、分解してまた接合させるので、マテリアルリサイクルより余分なエネルギーがかかることです。利点としては、一度素材まで分解するため、また、いろいろな色のガンプラに使用できるということです。

まとめ

ガンプラは射出成形でできている。

ガンプラリサイクルプロジェクトは
ランナー(いらない部分)を回収して
マテリアルリサイクル → エコプラ製品に
サーマルリサイクル → 発電に
ケミカルリサイクル → 再度ガンプラに

を行うことです。

以上

ではまた。

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